便潜血とは、字のごとく、便に潜んでいる血液を見つけ出す検査です。現在の検査方法は、一般的な家庭用浴槽に一滴のヒトの血液が、混ざっていても診断出来るほど、鋭敏な検査です。便潜血反応陽性の場合、現在では、バリウムを注入する注腸検査よりも直接病変を観察できる大腸内視鏡検査が推奨されています。どちらも下剤で大腸の中を洗い流して検査します。血液が出ているからといって必ずしも大腸がんがあるわけでは、ありません。ポリープらも血液が滲み出ることがありますし、炎症や、傷がついたり、内痔核からの出血もありえます。大切なことは、便潜血検査陽性で、再度、便潜血検査を行っては、いけません。せっかくの早期発見の機会を逃すことになりかねません。50才を過ぎたら、毎年この検査を受けましょう。